『愛より強い旅』 『天空の草原のナンサ』 | ★AMI-go☆around★

『愛より強い旅』 『天空の草原のナンサ』

映画二本立てを観てきました。

一本目は公開前から観たいと思っていたフランスのロードムービー『愛より強い旅』。
二本目は『天空の草原のナンサ』というドイツ製のモンゴル語のモンゴル舞台の映画。


『愛より~』は公開前から目を着けてたにも関わらず、観終わった後の腑に落ちない感じと言ったら…
せめて南米旅行する前に観た方がよかったのかも知れない。


旅をするのはアルジェリアにルーツを持つ二人カップルで、パリ→アンダルシア→モロッコ→アルジェリアを旅する。
だけど、場所は違えど僻地を旅した身としては次の展開が見えるというかそこで起こる出来事が想像を超えないのです。

旅の中での音楽のあり方とか環境音の聞こえ方と音楽の融合はとっても共感できるというか
懐かしい気持ちになりました。
ゆっくり走る列車の重たそうな車輪の音とか
自分の靴の音とか。
旅ではそういった音に耳を傾けるのが至福の時でもありました。

そうゆうのを色々思い返してたら、
こんな映画フツウ過ぎてナシだ!!と腹立たしくもなってしまった。
彼らのルーツを辿る旅だったんだけど、その面で心に残ることが全然無かったし…。
今日が二本立てでよかった。次に懸けようと。

名前すら知らなかった作品だけど、なかなか良かったです。

モンゴルの景色はホントに綺麗。

さすがドキュメンタリー監督が撮ったという映画だけあって、主役の子供の良い意味で演技とは言えないあの自然さがすごく微笑ましかった。
実際、モンゴル語が分からないから自然に見えたってのもあるんでしょうが(苦笑)


やっぱりモンゴルも一部では都市化が進んで遊牧民は減少傾向にあるようです。
子供は町まで学校に行き、大人は町まで現金収入を得に行く。
逆に草原には相応しくないものが草原に流れて来たり。
その象徴の一つとして“選挙”も含まれてるのかな?と最後のワンシーンを観て思った。

そんな未来を決める選挙よりも、自分の前世ってなんだったのかなぁ?
って雲を眺める少女がほんとにかわいかった。

わたしも断然、未来のことよりも自分が知らない過去のことの方が興味があるからなぁ…
草原で何のシガラミも無くそんなことを考えていられたらどんなにいいだろうなあ。
そんなことを思った映画でした。