一ヶ月+二週間と五日
最近やっと負の力を上昇気流に変換させられるようになってきた。
もう3月。
毎年のことながら春は鬱になる、焦る。
あの時はまだまだ遠い日に思えたけどやっぱりあっと言う間だった。
あれからもうすぐ49日。
『おじいさんの近くに居られるのもあと数日だから…』
そうか。そうだね。
おじいちゃんの鼓動が 姿が 遺骨が
徐々におばあちゃんの前から消えていくんだって実感したおばあちゃんの言葉だった。
わたしがあの3日間で泣いたのは 鼓動が消えたおじいちゃんを見た時と
安らかに眠るような、おじいちゃんの姿さえ残す事ができないんだと思った火葬場だったから
またわたしも泣いちゃうのかな。
わたしはあの日ほんとに悲しかったけど、ちゃんとおじいちゃんを偲んであげられたか自信が無い。
自分のことで頭も心もいっぱいだった。
おじいちゃんのことで、忙しくしてることで気を紛らせてる部分もあった。
つい一週間くらい前におばあちゃんとカラオケに行ったら おばあちゃんがおじいちゃんのお気に入りの歌を
目を真っ赤にして歌ってた。